キノパソ辞典
CPU(Central Processing Unitの略) 別名:プロセッサー
CPUとは「セントラル・プロセッシング・ユニット」の略で「中央処理装置」という意味です。
パソコンの中心となりマウス、キーボード、ハードディスク、メモリー、周辺機器などからデータを受け取り、全体の処理や計算を行います。
CPUコンピューター内の各機器を制御し、またメモリー上のデータを読み書きしています
CPUの良し悪しが、パソコンの性能に直結し、CPU が良いものほど、多くの処理を速く安定して行います。
CPUを製造しているメーカーは、Intel(インテル)とAMD(エーエムディー)が有名です。
関連用語
•Xeon(ジーオン)企業向けの高価格CPU
•Core i7・・・コア4・6・8・10
•Core i5・・・コア2・4 (コア有り)
•Core i3・・・コア2
•Pentium (ペンティアム). 現行型Intel廉価版CPUです。
「Core 2 Duo」というIntel社のCPUの廉価版として開発されたものです。
性能的には Celeronよりも上で、Core i3よりも下になります。
2010年「Pentium」にすることが発表され、古いPentiumと混同するため、Dual-Core(DC)を表記している場合もあります。
•Core 2 Quad(2007年頃)Core 2 Duoの上位製品。2つのCore 2 Duoコアを一つのパッケージに収めて,合計4つのコアを利用。
•Core 2 Duo((2006年頃)・・・コア2
•Pentium D(2005年頃)Intel社のCPUの廉価版。
•Pentium M(2003年頃)Intel社のCPUの廉価版。
•Pentium 4(2000年頃) Intel社のCPUの廉価版。
•Celeron(セレロン)Intel社の廉価版 CPUです。値段が安いのが利点です。
普通に使うには、問題ありません。しかし、高度な処理をするソフト使用や、多くのソフトが同時に動く時は、他のコアより完全に速度が落ち作業効率は激減します。
•Atom(アトム)
Atomとは、Intel社が2008年3月に発表した、携帯情報機器やネット専用端末向けの小型・低価格マイクロプロセッサのシリーズ名。Atomは消費電力を抑えたCPUで、ウルトラブックなどによく使われています。インテルAtomシリーズは開発中止終了(2016年)。
クロック周波数とGHz(ギガヘルツ)
GHzの数字が大きいほど、処理できる量が多く・処理が速い=性能が良い
CPUは、クロックという周期的な信号で動作していて、単位はGHzです。
クロック周波数は、1秒間でどれだけクロックがあるかを表しています。
3.0GHzのCPUなら、1秒間に約30億回のクロックがあります。
CPUスコア
CPUの総合的なパフォーマンスの性能を数値化したものです。 各スコアの値が大きいほど、そのCPUの処理能力が高いことを示します。
CPU
CPU=プロセェッサー 中央処理装置(全体の処理や計算を行います)
CPUの中心となるコア
コアとは、CPU の中心部分で実際に処理を行う頭脳といえるところです。
コアの数が多いほど、性能が良くなり多くの処理を速く安定して行います。コアが2つあるものをデュアルコア、4つあるものをクアッドコア、または複数あるものをマルチコアといいます。
コア数とスレッドの確認の仕方
タスクバー上で右クリック→タスクマネージャ→タスクマネージャのボックスが開いたらパフォーマンスをクリック
タスクマネージャが起動し、CPUのコア数ごとに表示されています。
CPUのコア数、論理プロセッサ数と表示されているところです。
下記の写真では、2コアで論理プロセッサ(総スレッド数)が4つキャッシュが3あります。


ハイパー・スレッディング・テクノロジー(スレッドともいいます)
ハイパー・スレッディング・テクノロジーは、Core i3、Core i7でCPUで使用されている技術です。
スレッドとは、1コアを、2コアあるように見せて処理速度を向上させるものです
これをハイパースレッディング・テクノロジー(HT)といいます。
最近のCPUは、コア数が多くハイパー・スレッディング・テクノロジーも採用されているので性能が高くなっています。
コアやスレッドが多いと、パソコンで同時作業(マルチタスク)してもコアやスレッドで分担して行うので高速な処理ができます。
スレッド数が4あったとしたら2コア4スレッドより4コア4スレッドのコア数の多い方が処理速度が早くなります。
通常のパソコン作業では、それほど大きく差が出るわけではありませんが、負荷のある作業をするとはっきりと違いが出てきます。
ハイパースレッディングが多く使われているものの方が高性能です。


キャッシュ=キャッシュメモリ
キャッシュメモリが多いほど、CPUの処理は無駄がなくスムーズに行われます
キャッシュメモリは、CPUに内蔵されている高速なメモリです。メモリとCPUでデータをやり取りするよりCPU自体に必要なデータを置く方が、高速になるのでCPUにもデータの保存場所が設置されました。
通常のメモリはDRAMですが、キャッシュメモリには高速なSRAMが使われています。
CPUはメモリー内にあるデータを読みだして処理していますが、メモリーとデバイス間の距離があり、CPUに比べてメモリーの方が処理速度が遅く、そのためデータ処理は遅くれます。
CPUに高速なキャッシュメモリをおくことで、何度もメモリーから読み出すデータやよく使うデータをキャッシュメモリにおいて処理の高速化を図っています。
キャッシュメモリは1次・2次(性能の良いPCは3次キャッシュもあります)に分かれていて、CPUが最初にアクセスするのをL1キャッシュ、次にアクセスするのをL2キャッシュ,次にアクセスするのをL3キャッシュといいます。
性能が良いCPUは、他のCPUよりキャッシュメモリも多く搭載しています
レジスタ
レジスタとは、キャッシュメモリとは別にCPU内部にある記憶領域のことです。高速ですが容量は少ないです。
CPUが処理を行う時に、一時的な記憶領域として使っています。CPU内部メモリーともいいます。
自分のPCのCPUやメモリの調べ方
ウィンドウズ7の場合
1、マイコンピュータ右クリック→プロパティ
或いは、スタートメニュー→コントロールパネルからシステムとセキュリティ→システム
ウィンドウズ8・10の場合
スタートメニュー上で右クリック→コントロールパネル→システムとセキュリティ→システム
下記の写真の場合なら、
CPUがIntel Corei5でクロック周波数が3.59㎓でメモリ4GBの64ビットのOSという情報がわかります。

32ビット版と64ビット版の違い
Microsoft社のOSであるWindowsには、32ビット版と64ビット版があります。
32bitや64bitというのは、
-
2の32乗・・4,294,967,296
-
2の64乗・・18,446,744,073,709,551,616
CPUやOSの32bitや64bitというのは、一度に処理できるデータ量になります。
ビット幅が大きいと、それだけ一度に多くの処理を行うことができ、速度も向上します。
64ビット版 Windowsのメリット
-
64ビット版 Windows のメリットは、4GB以上の容量をメインメモリで使えるようになる
-
2TB以上の容量を起動ディスクで使えるようになる
-
64ビット対応ソフトウェアの処理速度の向上
32ビット版
-
メインメモリーが4GBまでしか使えない、それ以上メモリーの増設ができない
-
HDD容量 が2TBまでしか使えない
-
32ビットと64ビット両者に対応しているソフトウェアでは、32ビットの方が処理速度が遅い